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おりもの・かゆみ

Vaginal discharge & The itch

おりもの(膣分泌物)が多かったり、色やにおいが気になったり、かゆみが気になることがありますよね。

膣内に細菌や真菌(カンジダ)がいる場合や思いがけない性病になっている場合があります。簡単な検査でわかり、結果は7日ほどで出ます。異常を感じたら診察を受けましょう。

正常なおりものについて

おりものは、膣の内部を乾燥から守り、清潔を保つ役割があります。また、子宮内に菌や汚れを侵入させないようにする役割もあるのです。

正常なおりものは、透明または白色、乳白色で少し酸っぱい匂いがします。少し粘り気があり、生理周期によっておりものの量は増減する場合がありますが、これは正常な現象です。

おりものの異常と原因

  • 量が増え、異常な臭いがする場合
  • 色が黄色や緑色、茶色など異常な色合いをしている場合
  • 痒み、刺激感、燃えるような感覚がある場合

細菌感染

膣内の細菌バランスが崩れることで、黄色ブドウ球菌や大腸菌など雑菌が増殖して異臭や異常な分泌物が出ることがあります。

真菌感染/カンジダ膣炎

カンジダ菌などの真菌が繁殖することによって、おりものが増え、痒みや膣の炎症を引き起こすことがあります。

性行為

性行為の際に傷ついた膣や子宮頸部が、おりものの異常な分泌を引き起こすことがあります。

おりものの異常で治療が必要な疾患

カンジダ膣炎

カンジダ膣炎は、女性の膣内でカンジダ菌が増殖し、炎症を引き起こす病気です。膣のかゆみや痛み、緑ががかったヨーグルト状のおりものが出ることが多いです。

風邪などで体力が衰えたり、疲労が重なったり、免疫抵抗力が落ちた時にもなります。これは性病ではありません。またナプキンなどのかぶれなどでかゆみが出ることもしばしばです。

検査は簡単に終わりますので、恥ずかしがらずにどうぞ。

治療には、抗真菌薬の膣座薬、抗真菌外用薬が使われます。予防には、清潔に保ち、通気性の良い下着を着用し、免疫力を高めることが大切です。

クラミジア感染症 および 淋病

クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという細菌、淋病は淋菌が原因の性感染症で、性的接触によって感染します。1回のセックスで感染する確率は30%です。

症状が軽いため、感染に気付かずに放置してしまうこともあります。

最近ではオーラルセックスにより咽頭(のど)に感染する症例も多くなっています。

自分だけ直しても彼がまだ治療していないとまた感染してしまい、お互いに移し合いっこすることにもなります。(ピンポン感染)

性器だけではなく“のど”咽頭に感染している場合も多い性病です。オーラルセックスで移りますので、のどが気になる方は受診しましょう。

症状は、におい又は出血を伴う“おりもの”の増加、咽頭痛または無症状の場合もあります。

女性では不妊症や腹膜炎、子宮外妊娠の原因にもなるため、早期発見・治療が重要です。

診断は、膣からは粘液、咽頭はうがいで検体を採取します。

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PCR法

結果は5-7日かかりますが正確です。

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ラピッド迅速検査(抗原検査)

20分ほどで結果が出ますが、約10%の確率で偽陰性の場合があるそうです。(本当は、感染しているのに陰性と出てしまうこと)

ですので、結果お急ぎでない場合はPCR検査をお勧めします。

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治療法

クラミジアの治療は内服薬、淋病は抗生物質の点滴をします。

感染が広がるのを防ぐために性行為の控えやパートナーとの同時治療が必要です。

トリコモナス膣炎

トリコモナス膣炎は、トリコモナスという原虫によって引き起こされる性感染症です。

性行為による感染が最も一般的であり、不正出血、かゆみ、膣内の臭いなどの症状が現れます。治療には、フラジールが用いられます。

性病の一つなのでパートナーの検査治療も必要です。

梅毒

梅毒は、性感染症の一種で、トレポネーマ・パリダによって引き起こされます。

最近感染者が多くなってきています。感染し放っておくと全身にいろいろな臓器障害をきたします。妊娠中に感染すると赤ちゃんが先天性梅毒で障害が出てくる可能性があります。発見はとても難しく、はじめは手のひら、足などに紅斑が出ますがしばらくすると消えて治ったと判断しがちです。

見かけ上症状は消えますが実は梅毒は進行しています。

ですから心配であれば血液検査を受けましょう。

その後かなり進行しないと症状が出ない場合が多いため、無症状で過ごす期間が長くわかりにくいです。

感染した人とたった1回のセックス、オーラルセックスでも30%以上の確率で感染するといわれています。

治療を行わない場合、内臓や神経にも影響を及ぼす深刻な病気となることがあります。診断には血液検査が用いられ、抗生物質による治療が行われます。また、性感染症の予防には、避妊具の使用や定期的な検査が重要です。

性器ヘルペス

初期症状は“痛かゆい”いという症状の方も見えます。外陰部に痛みを感じたり下着がすれて歩くたびに痛いという方が多いです、しだいに痛みが強くなり、熱が出たり、足の付け根のリンパ節が腫れます。

外陰部は小さな水泡ができたり、口内炎のような潰瘍ができて、歩行も困難なほど痛くなることもあります。

初感染では症状が強く出ますが、ヘルペスウィルスは治癒しても体の中に潜んでいますので、体調を崩したりすると同じような軽い症状が出ます。(性器ヘルペスの再感染)

治療には抗ウイルス剤の軟膏と内服薬で治療します。

毎月のようにヘルペスを繰り返す場合があります、その場合内服薬を継続的に飲んで予防することも可能です。

おりものに異常を感じる場合は、性病の可能性もありますので早期に受診しましょう。