Irregular bleeding
不正出血とは、通常の月経周期において予定外の出血が生じることを指します。
原因は、女性ホルモンの乱れ、子宮の腫瘍、子宮内膜や感染症(性病など)です。
ホルモンバランスの乱れは、なんらかのストレスであったり、過剰な運動やダイエット、食事の偏りなどにより不正出血を引き起こす原因のひとつとされています。
病気のサインとして現れる場合もあるため、医師に相談することが必要です。
エコーで卵巣や子宮を調べたり、がん検診や場合によっては性病チェックもしますので、お気軽に当院までご相談ください。
器質性出血とは、子宮や卵巣の異常などの器質的な原因(腫瘍など)によって引き起こされる出血のことを指します。月経不順や不正出血、過多月経などの症状があらわれることがあります。
器質的な原因としては、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮がんなどが考えられます。また、子宮内膜症や子宮筋腫が原因で生じる不正出血は、通常の月経周期に従わずに生じることが多く、量が多い、期間が長い、出血が不規則であるなどの特徴があります。
器質性出血は、症状によっては治療が必要となる場合があります。病気の状態によっては、ホルモン補充療法や手術が行われる場合があります。定期的な検診や、症状に違和感を覚えた場合には、早めに医師に相談しましょう。
機能性出血とは、月経周期の中で生じる出血で、器質的な問題がない場合に生じる出血のことを指します。月経不順があらわれることも多くあります。
機能性出血の原因は、ホルモンバランスの乱れによることが多く、ストレス、ダイエット、過剰な運動、妊娠や出産、更年期などが原因となることがあります。また、過度な喫煙や飲酒、過剰なカフェイン摂取なども原因として考えられます。
治療としては、ホルモン補充療法や低用量ピルの処方が行われる場合があります。しかし、軽度な症状であれば、自然に治まることもあります。出血が続く場合や、量が増える場合には、医師の診断を受けることが必要です。
月経周期は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)バランスやリズムの変調により不正出血の原因になります。10歳台後半から40歳代の女性でもストレスや何かしら体調の変調があれば不正出血を起こすことはよくあります。また、卵巣機能が低下する更年期前後の女性では、同様にホルモンバランスが崩れて不正出血が起こることがよくあります。
排卵期には、女性ホルモンの変動が激しくなることもあり出血することもあります。また排卵時に卵子が卵巣の膜を突き破るのでこの時、少量の出血が起こることがあります。少量なら構いませんが、大量の出血であったり長期間持続する場合、異常なこともあるため、注意が必要です。
性病の一つである淋菌感染やクラミジア感染などによって引き起こされることがあります。
“におい”や“おりもの”の量が多い場合は注意が必要です。
子宮に何かしら器質的疾患(がん・ポリープ・子宮筋腫など)がある場合、良性悪性を問わず、出血が起こることがあります。
不正出血はさまざまな原因によって引き起こされる可能性があります。不正出血が続く場合は、早期発見・早期治療が必要です。婦人科医に相談し、原因を確認することが大切です。
必要があれば 卵巣から分泌される黄体ホルモンやエストロゲン、脳下垂体から分泌される卵巣刺激ホルモン(FSH,LH、プロラクチン)などの基本的な女性ホルモンの数値を血液検査することもあります。
子宮がん検査には、細胞診(Pap Smer)と擬陽性が出た場合HPV(ヒトパピローマウイルス)検査があります。
頚部細胞診は、子宮頸部から細胞を採取して、顕微鏡で検査する方法です。子宮口をブラシでこすって細胞を採取します、痛みも少なくすぐに終わります。細胞の形態から異常な細胞があるかどうかを判断します。異常な細胞が見つかれば、さらに詳しい検査が必要となります。
HPV検査は、HPVというウイルスが存在するかどうかを検査する方法です。HPVは子宮がんの原因とされております。
子宮内膜細胞診は、子宮奥の内膜というところにある細胞をブラシで採取します。少しの痛みはありますがすぐに検査は終わります。
子宮がん検査は、定期的に受けることで早期発見につながり、治療の成功率が高まります。
超音波を使用して子宮の形状や大きさ、卵巣腫瘍などについて調査していきます。
分泌物を採取して性感染症になっていないかどうか検査します。