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ピルは保険適用になる?|栄町駅から徒歩5分の婦人科マーメイドクリニック栄|土曜・祝祭日も診療|女医在籍

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ピルは保険適用になる?

Insurance coverage

多くの女性が日常的に利用するピルですが、日々服用するものなのでなるべく費用を抑えたいという方も多くいらっしゃるかと思います。

ここでは、ピルの保険適用について、具体的な条件とその適用外となる理由について解説します。

また、LEP(保険適用ピル)とOC(自費ピル)の違いや、各タイプの特徴についてもご紹介いたします。

保険適用外のピルとは?

低用量ピルは医薬品であり、日常的に服用することが多いため、費用の面での負担が気になる方も少なくありません。

通常、薬といえば健康保険が適用されるイメージがありますが、低用量ピルの場合はその適用には条件があります。

具体的には、月経困難症や子宮内膜症の治療として医師が必要と判断し処方された場合に限り、健康保険の対象となります。


しかし、避妊目的での使用や、特定の日に合わせて月経をコントロールする目的での使用は、治療を目的としないため、保険適用外となるのです。このため、避妊や月経移動を理由にピルを利用する方は、自己負担での購入となります。これにより、日々の生活において金銭的な悩みを抱えることも少なくありません。

保険適用の有無によって違う2種類の低用量ピル

低用量ピルには、保険が適用されるタイプ「LEP」と自費で購入するタイプ「OC」があります。


まず、「LEP」とは、主に月経困難症や子宮内膜症のような症状の治療に使われる低用量ピルのことで、正式にはLow Dose Estrogen-Progestinの略です。「レップ」と読み、主にエストロゲンとプロゲステロンの低用量配合が特徴です。このタイプのピルには、ルナベルやフリウェル、ヤーズなど様々な種類があり、それぞれ特定の治療目的に応じて選ばれます。

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LEPの種類

  • ルナベルULD
  • フリウェルULD
  • ルナベルLD
  • フリウェルLD
  • ヤーズ
  • ヤーズフレックス
  • ドロエチ
  • ジェミーナ

一方、自費で購入する「OC」はOral Contraceptiveの略で、「オーシー」と読まれ、主に避妊を目的として用いられます。OCは排卵を抑制し、受精卵の着床を防ぐ効果があり、非常に高い避妊効果を持っています。また、月経をコントロールしたい場合にも用いられることがあります。OCにはシンフェーズやトリキュラーなど、様々なタイプが存在し、それぞれの特性を理解し選ぶことが重要です。

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OCの種類

  • シンフェーズ
  • トリキュラー
  • アンジュ
  • ラベルフィーユ
  • ファボワール
  • マーベロン

このように、LEPとOCはそれぞれ異なる目的に合わせて設計されており、適切に使用することで生活の質を向上させる手助けとなります。自分に合ったピルを見つけるためには、婦人科医と相談しながら最適な選択をすることが大切です。

保険適用ピル(LEP)と自費ピル(OC)の成分の違い

該当ピル例 特徴
第一世代 ルナベルULD
フリウェルLD
ノルエチステロンと呼ばれる黄体ホルモンを使用
子宮内膜の増殖を抑えるため、子宮内膜症と月経困難症に効果的
ニキビや肌荒れにも効果的
第二世代 トリキュラー
ラベルフィーユ
ジェミーナ
レボノルストレルと呼ばれる黄体ホルモンを使用
3相性と呼ばれる、ホルモンの含有量が3段階に変わる処方
不正出血が起こりにくい
第三世代 マーベロン
ファボワール
デソゲストレルと呼ばれる黄体ホルモンを使用
1相性と呼ばれる、ホルモンの量が一定の処方
男性ホルモン作用抑制効果が高く、ニキビや多毛症にも効果が期待できる
第四世代 ヤーズ
ヤーズフレックス
ドロスピレノンと呼ばれる黄体ホルモンを使用
超低用量化されていて、副作用が起こりにくい
ニキビや浮腫みが起こりにくい

当初のピルはホルモン量が多く、副作用のリスクも高かったため、より安全で使いやすい形への改良が求められました。この過程で生まれたのが、現在一般的に使われている低用量ピルです。


LEPとして知られるピル、例えば「ルナベル」や「フリウェル」は、ノルエチステロンを含むことで経血量を減少させる効果があり、月経過多などの症状を緩和します。これらのピルは、生理に伴う不快感を軽減するために処方されることが多いですが、頭痛や吐き気などの副作用を生じる可能性が高いお薬です。


一方で、「ヤーズ」のようなピルは、ドロスピレノンという成分を使用しており、ホルモンの量が比較的少ないため副作用が少なく、幅広い女性に適しています。


このように、ピルは避妊のみならず、女性の健康をサポートする多方面での役割を担うように進化してきました。

低用量ピルを保険適用にする方法

LEPとして認定されているピルを選ぶだけで保険が適用されるわけではありません。


実際に、LEPが保険適用となるのは、医師が患者様の健康状態を診断し、治療や症状の改善が必要だと判断した場合のみです。このため、生理痛やその他の関連症状で困っている場合は、専門の産婦人科を受診しましょう。


医師による診察の際には、症状の詳細な説明が求められることが多く、場合によっては追加の検査が必要になることもあります。その結果を基に、LEPの処方が適切かどうかが決定します。したがって、保険を適用してLEPを処方してもらうためには、まずは適切な医療機関でしっかりと診察を受けることが大切です。

まとめ

低用量ピルは、用途によって保険の適用が異なります。治療目的であれば保険が適用されるLEPと、避妊など他の目的で使用する際は自費で購入するOCがあります。女性の健康をサポートし、生活の質を向上させるためには、適切な知識を持ち、必要に応じて婦人科の医師と相談しながら最適なピルを選ぶことが重要です。

低用量ピルの服用をお考えの方は栄町駅にある婦人科【マーメイドクリニック栄】までお気軽にご相談ください。